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ドル円は今後ドル高に 【その根拠はGPIF】

ドル円は、今後ドル高に進むと考えられます。その根拠は、GPIFのモデルポートフォリオの変更です。

 

今後のドル円は、上がるのか、下がるのか?知りたいですよね。

今朝のFOMCの声明では、「事実上のゼロ金利、量的緩和を維持する」「2020年から2022年の政策金利据え置きを想定」などとの発表でした。

またFRBのパウェル議長の声明は、「物価上昇率を押し上げる能力について、謙虚であるべき」「5月の雇用統計は歓迎すべきサプライズ」「金利の引き上げは考えていない」との内容でした。

これらを見ると米国の経済は厳しく、金利も低水準で推移するようなので、投資家はリスクオフのドル売り円買いの姿勢を示しそうです。

しかし、GPIFの内容を見ると、円安ドル高になりそうな気配です。

その根拠を説明します。

 

GPIFがモデルポートフォリオに変更した

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、厚生年金保険法第79条の5第1項及び被用者年金制度の一元化等を定めるための厚生年金法等の一部を改正する法律附則第28条第2項の規定に基づき、法第79条の6の1項に規定する管理運用の方針において、同条第2項第3号の資産の構成(基本ポートフォリオ)を定めるに当たって参酌すべき積立金の資産の目標(モデルポートフォリオ)を定め、同法施行の日(平成27年10月1日)から適用となりました。

簡単に言うと、GPIFの運用資産の構成が、基本ポートフォリオからモデルポートフォリオに変更になったということです。

GPIFのポートフォリオの変更の内容

基本ポートフォリオとモデルポートフォリオの構成内容は、下記の通りです!

資産 国内債券 国内株式 外国債券 外国株式
基本ポートフォリオ 35% 25% 15% 25%
モデルポートフォリオ 25% 25% 25% 25%
乖離許容幅 ±7% ±6% ±8% ±7%

参照 年金積立金管理運用独立行政法人HP(年金積立金の運用とは)より

GPIFの積立金の資産の構成目標が、国内債券35%、国内株式25%、外国債券15%、外国債券25%から、すべて25%に修正することになりました。

外国債券は、15%から25%に10%も上方修正になりました。

この変更は、2020年4月1日から適用されます。

 

GPIFのポートフォリオ変更の内容の大きさ

GPIFの運用資産は、169兆7320億円です。2019年12月末の時点での、運用資産の構成割合は、下記の通りです。

1.国内債券 42兆2179億円(24.87%)

2.国内株式 42兆3781億円(24.97%)

3.外国債券 30兆7144億円(18.10%)「為替ヘッジなし」

1兆8744億円( 1.11%)「為替ヘッジ付き」

4.外国株式 46兆8110億円(27.58%)

5.短期資産  57,334億円( 3.38%)

合計  169兆7320億円

外国債券の為替ヘッジなしの30兆7144億円と、為替ヘッジ付きの1兆8744億円の合計、32兆5918億円が、15%から25%に修正されると、42兆433億円に増額となります。

増額の金額は、9兆8412億円となります。

42兆433億円 - 32兆5918億円 = 9兆8412億円

 

GPIFのポートフォリオ変更による影響

2020年のGPIFの資産構成の目標(モデルポートフォリオ)により、外国債券の金額が32兆5918億円から42兆433億円に変更となり、増額分は9兆8412億円となります。

9兆8412億円ということは、1ドル107円とすると、919億ドルを購入することになります。

新しい枠を満たすためには、ドル中心に919億ドル分の外貨買いが必要となります。

マーケットディーラーの取引慣行は、1本が1百万ドルなので、91900本となります。

インターバンクでは50本から100本が大口とされるため、91900本がいかに巨大かということが分かります。

当然ですが、これだけの外貨を一気に買うわけにはいかないので、時間をかけて買い上げることになります。

大量に外貨を購入すれば、為替相場に影響を与えるので、これも時間をかけて買い上げる理由となります。

いずれにしても、これだけの外貨を購入することにより、ドル高に進むことが予想できます。

ドル円が上昇トレンドに入ったら気を付けること

今後、ドル円相場が上昇トレンドに入るなら、上手くこの上昇のトレンドに乗って利益を取りたいものです。

しかし、ドル円については、ここ数年は狭い値幅の中でのレンジ相場が続いておりました。そのため、ボラティティが高い相場になっても、その相場について行けないトレーダーが多くなりそうです。

もし、上昇トレンドに入った場合には、この格言を思い出しましょう。

「押し目待ちに押し目なし」

*押しがなく、なりふり構わずトレンド方向にどんどん相場が進んでいってしまうため、買うチャンスを失ってしまう。

*上昇トレンドに入って間もなくは、どんどん一方方向に進んでしまう。

*追っかけ買いをするトレードをしないと、なかなか相場に乗り切れない。

 

また、こんな格言もあります。

 

追っかけ買いにも限界

*追っかけ買いができるのも、多くのマーケット参加者が、まだどこまで上がるか半信半疑でポジションが軽いから。

*ひとたび上昇トレンドだと確信しだすと、ポジションが短期間のうちに一方向に偏りだすため、振り落とされるリスクが高まる。

 

これかGPIFによる巨額の外貨獲得が始まります。米国の新型コロナウィルスの影響が改善されると同時に、GPIFの威力でドル高になりそうです。

チャンスを逃さずに、投資利益を得ましょう!

 

2020年4月からGPIFが、9兆8412億円もの外貨を購入していきます。これにより、為替相場はドル高になります。

上昇トレンドが始まったら、振り落とされないように投資利益を得ましょう!

 

  FP FX Trader Japan