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FXのレバレッジ なぜ今、規制の強化か?

FXの魅力は、何と言っても「レバレッジ」を効かせることにより、少額の資金でも日本の証券会社の場合は、その資金の最大25倍の取引ができることです。


しかし、レバレッジによって少額の資金でも大きな利益を得ることができる反面、同じだけの損失を被るリスクもあります。


近年のFXブームにより高額な損失を出す人が絶えないため、金融庁は現在の最大レバレッジを25倍から10倍程度に改定することを検討しているようです。

FXの最大25倍のレバレッジが10倍に下げられる


日本のFXのレバレッジは、今までに2回も規制されました。


1回目は、2010年にレバレッジの上限がそれまでの400倍から50倍までに規制されました。


2回目は、2011年にレバレッジの上限がそれまでの50倍から25倍までに規制されました。


そして次回は、最大10倍程度に規制することが検討されてます。


なぜこれほど規制がかかることになったのかと言うと、レバレッジを効かせて手トレードした個人投資家やFX業者が大きな損害を被り社会現象になったためです。


近年では、2015年1月の「スイスショック」です。この時には、スイスフランが高騰してユーロスイスフラン相場は一瞬で1.200フランから0.966フランまでナイアガラショートし、またスイスフラン円は114.075円から138.868円台まで一瞬で爆上げしました。


また、2016年6月にイギリスの国民投票でまさかのイギリスのEU離脱が決定した「ブレグジット」により、ポンドが大きく急落しました。


2018年8月には、トランプ大統領がトルコに対する関税引き上げの経済制裁を発表すると同時に、トルコリラドルは24%近く急落、トルコリラ円でも20%弱急落「トルコショック」しました。


これらの相場の急変により、スリッページも発生して個人投資家の中にはFX証券会社の口座残高を上回る損失を出して、証券会社から追証(ロスカット未収金)を求められた個人投資家が続出しました。


また、当時はレバレッジの規制がなく数百倍のレバレッジでエントリーしていた法人口座でも、超高額な追証(ロスカット未収金)して大混乱しました。

そして2020年2月以降は、コロナショックにより特にドル円は過去に例を見ない程の大暴落をしました。

 

 

レバレッジ規制は高額な損失を出す投資家を守るため!

レバレッジ規制は高額な損失を出す個人投資家を守るため!レバレッジを規制する目的は、2つあります。

1つ目は、個人投資家の保護です。

FXを魅力のあるものにしているのがレバレッジですが、それは大きなリスクでもあります。なので最大のレバレッジを規制することにより、個人投資家が大きな損失の被害に合うことを減らすことができます。また、相場の急変による強制ロスカットや追証(ロスカット未収金)の発生を減らすことができるからです。

2つ目は、FX業者の保護です。

追証(ロスカット未収金)は個人投資家の借金となりますが、FX業者はそれを回収できるとも限らずまた回収する手続きが必要となり、回収できない場合にはFX業者の損失となってFX業者が倒産する可能性もあります。そのため追証の発生を減らすことにより、FX業者を保護したいというのが金融庁の考えです。

ロスカット・ゼロカットシステム


金融庁は、レバレッジを最大25倍から10倍程度に規制することを検討していますが、それ以外にもゼロカットシステムの導入を検討してます。


ゼロカットシステムとは、国内のFX業者が追証が発生するような事態(個人投資家の口座残高がマイナス)になった場合には、その口座の残高を0にするというシステムです。この制度は、海外のFX業者では多く採用されてます。


海外のFXの個人投資家は、ゼロカットを前提にハイレバで取引する人が多く見られます。ハイレバで取引をする個人投資家は、自己責任としてリスクを承知の上でトレードしています。日本の個人投資家でも、海外のFX業者に口座を開いてフルレバでトレードする人も多くいます。

今後レバレッジはどうなるのでしょうか?

 

今度のレバレッジに対する規制の強化には、今まで2度の規制とは違い多くの個人投資家やFX業者が反対の声を上げています。なぜなら、今の最大25倍というレバレッジがFXの最大の魅力だからです。


FXを始めたばかりで少ない金額によりトレードしている個人投資家は、資金を増やすためにフルレバでトレードする人もいます。


また、少ない資金を短期間で大きくするために、フルレバでトレードをする個人投資家もいます。


そんな中でレバレッジが最大25倍から引き下げられた場合には、FX投資の魅力が薄れてしまいます。


金融庁は、「レバレッジ規制を行う場合には、FX業者や業界団体の意見を聞いて、議論を重ねて行うものであり、金融庁が一方的に規制をかけることはない」との見解を示しています。


しかし、実際にレバレッジが本当に10倍程度に規制された場合には、FX個人投資家は新しい最大のレバレッジの中で取引をするか、レバレッジ規制の緩い海外FX業者を使い取引するか、その両方かを選択せざるを得なくなります。


私も通常は5倍から10倍程度のレバレッジにてスキャルピングトレードをしてますが、ここぞというチャンスの時にはフルレバでトレードをしてます。勝率は50%を超えてますので、継続的に利益は得ておりますが、レバレッジが規制された場合にはトレード戦略を再構築する必要に迫られます。

レバレッジが規制されることになった場合には、当然大きな利益を得ることが出来なくなりますが、その反面大きな損失を出すリスクも減少するはずなので、プラスに考えたいですね!

 


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